『耳に残るは君の歌声』（★★★☆☆）

THE MAN WHO CRY
監督：サリー・ポッター
主演：クリスティーナ・リッチ、ケイト・ブランシェット、ジョニー・デップ
20世紀激動のヨーロッパを、母を亡くし、父と別れて暮らす健気に生きた女性の薄幸の半生をユダヤ人少女が、父を探して旅に出るって話し。強制収容所に送られる以外の、ユダヤ人を描いています。が、戦争の悲惨さを、言葉少なめに描いているようです。
クリスティーナ・リッチとケイト・ブランシェットの兼ね合いが面白いです。諸々な意味での凸凹コンビを演じてます。またケイト・ブランシェットの魔性の女っぷりが素晴らしいです。
ジョニー・デップは相変わらずの、言葉少な目の演技で魅了しています。カッコいいです。
ただ、内容的には、ラストシーンにあっけなさがあって、シャクがたらねーって感じで、終わってしまった感が強いのが、評価を落とした点。作りこめばと思う。ああ、もったいない。
お薦め度：★★★☆☆
ASIN:B00006AUTK

『バトル・ロワイアルⅡ』（☆☆☆☆☆）

監督：深作欣二、深作健太
主演：藤原竜也、竹内力、その他一杯
正直、前作に比べてしまうと、何もかもが見劣りしてしまう…。続編モノが駄作になる典型パターンだ。日本は、この辺の構成力に弱さを感じる。元々、続編を出すつもりじゃないのに、ちょっと、人気が出て、味をしめて云々。が、駄作を生むパターン。
バトロワⅡも例外なし！
まず何より、脚本がショボイ！殺し合い、戦争には、思想性を持たさないと、話が成り立たないのに、ありえない宗教チックな独り善がりな七原のテロリズムは、興ざめ。また、プライベートライアンのまんまな上陸作戦をよりによって、カメラワークや手法までパクっちゃって、酷い有様。
BRⅡ法は、生徒を大人の変わりにテロリスト殲滅にかり出すわけだが、生徒達に戦う意思が、出ないから（思想性なし）戦いにリアル感がこもらない。前作は、戦う意思有り無しは、生徒によって違うが、全員が生き残ることに必死だった。そこがヒットした要素であったのに、本作は中途半端。
関係者は深作欣二先生に謝ってきなさい！！
お薦め度：☆☆☆☆☆
ASIN:B00008WJ2K

『ＧＯ』（★★★★★）

監督：行定勲
主演：窪塚洋介、柴咲コウ
「物体「Ｘ」だよっ！！どーだスゲーだろっ」
窪塚の味と、クドカンの脚本の味が、台詞回しの面白さを、2倍3倍にしている。内容については今更いいでしょう、文句なく面白いと思います。新年早々、夜更かしして朝方まで見てしまいました。
お薦め度：★★★★★
ASIN:B000063XEM

『Laundry [ランドリー]』（★★★★★）

監督：森淳一
主演：窪塚洋介、小雪
2003年も残り1日ということで、今年見た映画の中のベスト１を。作品自体は2002年だけどね。
実にハートフルな内容です。窪塚洋介のちょっぴり頭の弱い役柄もハマッてる。小雪のすこしイッちゃった役柄もイイです。とにかく幸せでフワッとした気持ちにさせてくれます。
お薦め度：★★★★★（ハートフルラブコメディー）
ASIN:B00006C22B

『ユー・ガット・メール』（★★★★☆）

監督：ノーラ・エフロン
主演：トム・ハンクス、メグ・ライアン
ラブコメディーを地で行く王道だね。実はこういう映画、嫌いじゃない。むしろ好き。なんか肩の力抜いて、リラックスして楽しめる。内容がベタで先が読めてくるのは、別として、女性監督らしい感性でイイと思う。
メグ・ライアンはこういう演技は最高です。
お薦め度：★★★★☆（王道ラブコメディー）
ASIN:B00006LY0H

『星に願いを。』（★★★☆☆）

監督：冨樫森
主演：吉沢悠、竹内結子
いや〜、泣けました。切ないラブストーリーでしたね。登場人物が少ないので、キャラへの感情移入が容易で、いいですね。時間も2時間もないので、気楽に見れてイイ。竹内結子は気が強いけど、実は繊細みたいな演技が上手いですね。
お薦め度：★★★☆☆（切ないラブストーリー）
ASIN:B0000AOD51

『es』（★★★☆☆）

監督：オリバー・ヒルツェヴィゲル
主演：モーリッツ・ブライプトロイ
妙にえぐいリアルさがあり、人間の本能というもの迫ったものだとも思う。看守役と囚人役に別れて、刑務所ゴッコを始めるのだが、だんだんリアルになっていってしまうというのだ。
まあエグイもの好きにはイイかな？
お薦め度：★★★☆☆（サイコサスペンス）
ASIN:B00007FVY3